株式会社トラベリエンスは、2023年2月6日に創業10周年を迎えることができました。
ひとえに、お客様と社員、当社と関わって下さっている皆様のご支援あってのものであり、心より感謝申し上げます。
10年間の歩みをこの機会に少し振り返りたいと思います。
【1年目】ウォーキングツアー
2013年2月、蔵前に小さなオフィスを借り、浅草の観光案内所前で毎朝外国人観光客向けにウォーキングツアーを提供するところからスタートしました。雨の日も毎日欠かさずガイドさんと一緒に観光案内所前に立ち、道ゆく観光客に雷門前で声をかけてツアーに参加してもらっていました。ツアーに参加したお客様から、いいガイドさんだね!と褒められると、嬉しくてよく鳥肌が立っていました。
【2-3年目】GoWithGuideのリリースと試行錯誤
1年目の秋から、ガイドと訪日観光客をマッチングするC2Cのツアーマーケットプレイス「GoWithGuide」(当時はTripleLightsという名前でした)の開発を始め、2014年春にリリースしました。最初はなかなかお客様の予約が入らず、月100ブッキングというのがしばらく長い間の目標でした。その間、多くのトライアルをし、動画の日本観光ガイドブック「Planetyze」や、ガイドさん向けのEラーニング「通訳ガイドアカデミア」など新規事業を毎年リリースして、試行錯誤していました。
【4-6年目】Planetyze Hostelの開業・運営
その中で一番印象的な新規事業は、地方に外国人を送客することを目標にしたPlanetyze Hostelの開業・運営でした。
私自身、学生の頃からずっとバックパッカーをしていたことから、「地方に行く可能性がある外国人は、旅程を決めずに長い間日本を旅行をしているバックパッカーだ」という半ば確信めいたアイデアをもとに、物件探しと金策に奔走しました。縁あって、2017年春に東日本橋にある10階建てのビルを1棟まるごとゲストハウスにすることができました。バックパッカーの私にとって理想のゲストハウスを運営するのは長い間の夢で、それこそ開業までの期間1年間と運営2年間の合計3年間はとても充実した夢のような時間でした。
【7-10年目】コロナショックと海外展開
2019年に「GoWithGuide」事業が軌道に乗ったことをきっかけに、「GoWithGuide」の海外展開に会社の資源を集中することにしました。すなわち、訪日外国人と日本在住のガイドさんのマッチングのみだったサービスを、全世界を訪れる外国人旅行者と全世界在住の外国人ガイドさんのマッチングへと、事業領域を拡大させることにしました。社員を増やし、2020年に海外版のリリースを目指していた矢先にコロナショックが当社を襲いました。売上の急減、全社員フルリモート体制へと移行、社員や幹部の離職、オフィスの縮小、終わりがいつまでも見えない不安から組織崩壊、組織の再構築まで、多くのハードシングスをこの3年間に経験しました。この3年間の経験を乗り越えたことによって、経営者としても会社としてもひと回り成長できました。この3年間の詳細については、いつかどこかのタイミングで振り返りたいと思っています。
そんなコロナショックもようやく終わりに近づいてきました。2022年6月に日本の観光入国制限が解禁されたことでようやく売上が回復し始め、今では売上もコロナ前に近づき、スタッフの数もコロナ前より増えました。2019年に着手した海外展開も進み、今ではサービス対象国が90カ国を超え、海外の売上比率も増えてきました。
【これからの10年】グローバルNo1への挑戦
海外展開を進め、海外売上比率をまずは50%、そして90%を目指します。そして、個人ガイドのマッチング領域でグローバルNo1を目指していきます。当社のビジョンである「たくさんの人達にもっと旅をしてもらうことでもっと幸せになってもらいたい」を実現すべく、ひとりひとりのお客様の喜びを大切に、一緒に働く社員の人生を大切に、当社と関わって下さっている皆様とのご縁を大切にしながら、社員全員で多くの挑戦をしていきたいと思います。
株式会社トラベリエンス 代表取締役社長 橋本直明